今回の記事では、心因性頻尿についてその原因と治療方法を解説していきます。
心因性頻尿とは
ストレスや不安などの心理的要因から来る頻尿で、特徴としては膀胱などに全くの異常が見受けられないことがあります。
例えば、満員電車に乗るときやドライブなどのトイレに行きたくてもいけない状態で尿意を感じてしまうことなどが挙げられます。
何かとストレスが多い現代では、患者さんが増えてきおり社会人の方でも相談が多く寄せられる現状があります。
症状
症状としては、頻尿や尿意が高まる、尿失禁が起こります。
しかしながら、このほとんどが起きているときに起こる症状で、寝ているときや患者がリラックスできるタイミングではほとんど起きないことがほとんどです。
原因
極度のストレスや緊張、うつなど様々な要因がありますが、原因を特定するためには尿意を感じる場面の過去の記憶を思い出すことが大切です。
例えば、幼少期の尿に関するトラウマ、失禁をしてしまったときの思い出、現在のストレス原因、もともと緊張しがちな性格であることなど、要因は患者によって多種多様です。
診断
心因性頻尿の診断は他の頻尿に関する病気の除外が大切です。
様々な検査を施し、膀胱や尿道に異常がないことが診断されたら、最後の詰めとして排尿日誌を書きます。
排尿日誌によってストレス要因がない際に排尿頻度が著しく落ちる場合には、心因性頻尿の可能性が高いと診断されます。
治療
生活習慣
ストレス要因の排除を段階的に進めていくこと、コーヒーなどの利尿作用のある飲み物を極力避けること、トイレの位置を確認し尿意が来た際の緊張を和らげることなどがあげられます。
ストレス要因がわかっていない場合に関しては、カウンセリングなどの心療内科方面での治療が有効になることが多いです。
薬物療法
緊張を和らげる薬の投与や漢方の内服などで効果が現れる方もいますが、精神的要因によるものが多い場合には、適宜心療内科でカウンセリングを受けられることをおすすめします。
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