前立腺肥大症

前立腺肥大症とは

前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)とは、前立腺という男性にある精子に栄養を与えたり、保護する役割の臓器が年齢とともに大きくなり、尿の通り道を圧迫する病気です。

症状としては、トイレが近い、夜にトイレで何度も起きる、尿の出が悪い、残尿感がある、尿が細いなどの排尿障害が出ます。

原因

前立腺肥大症の原因としては、年齢が大きな要素を占め、50代くらいから前立腺肥大症になる患者さんが多くなります。

診断

前立腺肥大症の診断は、問診、特別な問診票(IPSS、OABSS、CLSSなど)、身体所見、採血、採尿、エコー検査などを使って行っていきます。

前立腺肥大症の厳密な診断のためには膀胱尿道内視鏡、尿流動体検査などが必要になることもありますが、実臨床としてはそこまでの精査をすることは少ないです。

また薬による影響で起きることもあります。尿閉を誘発する薬剤として、総合感冒薬、抗ヒスタミン薬、β作動薬、三環系抗うつ薬、抗不整脈薬、抗コリン作用のある薬剤、交感神経作用がある薬剤はいずれも尿閉を誘発するリスクがあるのでこれらの内服がないかをチェックします。

治療

前立腺肥大症の治療の目標は、QOLを上げることです。治療は主に行動療法、薬物療法、手術療法に分かれます。

行動療法

行動療法として、膀胱訓練、水分摂取の適正化、排尿日誌の記載などを行います。

薬物療法

薬物療法としてはα1遮断薬、PDE5阻害薬、コリンエステラーゼ阻害薬、コリン類似薬、5α還元酵素阻害薬、抗アンドロゲン薬、漢方など様々な種類に薬剤があります。

α1遮断薬

α1遮断薬は、尿道を拡げる効果と、膀胱・尿管などの下部尿路の血流改善効果があります。よく使われる薬は以下のようなものです。 ・ハルナール0.2mg/回 1日1回 ・フリバス25-75mg/回 1日1回 ・ユリーフ4mg/回 1日2回

PDE阻害薬

PDE阻害薬はα1遮断薬に並ぶ、有効性があります。

・ザルティア5mg 1日1回

コリンエステラーゼ阻害薬、コリン類似薬

PDE阻害薬に加えてコリンエステラーゼ阻害薬、コリン類似薬を追加して尿の排泄力を増強させることもあります。

・ウブレチド錠 5mg 1回1錠 ・ベサコリン 7.5-12.5mg/回 1日3~4回

5α還元酵素阻害薬、抗アンドロゲン薬

5α還元酵素阻害薬、抗アンドロゲン薬は前立腺が30ml以上と大きい場合に使用します。

・アボルブカプセル0.5mg 1日1回 ・プロスタール25mg 1錠/回 1日2回 ・パーセリン25mg 1錠/回 1日2回

その他

その他以下のような薬剤を使用します。

・エビプロスタット配合錠 1錠/回 1日3回 ・セルニルトン錠 2錠/回 1日2-3回 ・パラプロスト配合カプセル 2カプセル/回 1日3回 ・ツムラ八味地黄丸2.5g 1日3回 ・ツムラ牛車腎気丸2.5g 1日3回

手術療法

手術療法は、中等症以上で、手術に耐えられる体力のある場合は有効的だとされています。手術が必要な場合は近隣の専門施設にご紹介をさせて頂きます。

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